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むささび通信

信濃川とJR

テレビのドキュメンタリーで新潟県の十日町を流れる
枯渇した信濃川のことをやっていた。
昔は川幅100Mを超す大河でサケなども大量にとれたのに、
昭和10年代に水力発電所、ダムができ、せきとめてしまったことで
川の水量が減った。

さらに昭和59年、旧国鉄がそれまでの倍の毎秒300tの取水の権利(水利権)
を国から得ることになる。
当時は今のように環境問題が問われることもなく、
前年に豪雪だった十日町では、雪を流す流雪溝(どぶみたいなもの)の
整備(雪を溶かすのに大量の水を流す)を国鉄がお金を出してやってくれる
という条件をのんでしまったようだ。

その結果ますます川には水が流れなくなり、
信濃川は壊滅状態になってしまったそう。
かつての川は石がごろごろする河原のみ、ちょろちょろと流れる川は
夏には腐って異臭もするようになってしまった。

そしてあのJRの不正取水問題。
改ざんプログラムの計量機械を使って7年間で3億1000万tも不正取水していた。
3月にはJR側が認めて謝罪、水利権の停止、およそ70年ぶりに信濃川に
水が戻ったという。
ただ、JRとしては首都圏の電車網を支えてきたダムをなんとしても
再開したいため、(今は自前の火力発電をフル稼働させてる)
十日町の住民と水利権の再取得について話し合いをしているらしい。
それにしてもテレビを見てたら、住民側はおじいちゃんばかりで若者がいない。
いつ決着がつくのかわからないけど、何年もかかるようだと
おじいちゃんたちは亡くなってしまい、
財政難とかいってまたJRに取水を認めてしまうことにならないだろうか?

東京に住んでいる以上、JRを利用しないのはむずかしいしなあ。
このまま決着がつかないと、いずれ運賃にはねあがる可能性は大だな。
でも、川がそのままの方がいいに決まってるし。
う〜ん、やっぱりその前にJRも新事業(駅ビル開発とか)
の利益を鉄道事業にまわすとか考えてほしい。
by musasabi-sapana | 2009-06-15 21:31 | その他もろもろ
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