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むささび通信

千歳マラソンふたたび

前回のあまりにも苦しかった千歳マラソンから3年。
その間、ヨロンは熱、徳島は途中棄権。
なのでフルマラソンも3回目、3年ぶりなのだ。
今回は練習はトータル240kmくらい走ったものの、
全然スピードが上がらず、5月はとにかく長い時間ゆっくり走ることを
主にやってきた。

6月2日当日朝。
札幌駅から電車に乗って千歳まで移動。
9時半前に会場に着く。
アナウンスを聞いてると、今回はなんとあの公務員ランナー
川内選手が出るらしい。

体育館に荷物を置き、記念撮影。
余裕の笑顔ですな。
ただ今回はちょっと人数が少なくて残念。
ま、北海道は遠いからね。
千歳マラソンふたたび_e0134219_16341388.jpg


フルマラソンのスタートは10時20分。
人数が多いとゼッケン番号順になんとなくおおまかに分けられるの
だけど、ここは来た順に集まる。
10時20分、スタート。

前回は薄曇りで薄ら寒かったけど、
今年は天気もよく、なんだか暑くなりそうだ。
公園の中を集団になってぼつぼつ走り始める。
この最初の詰まった感じが走りにくいんだなぁ。
もうちょっと前にいっとけばよかったと少し後悔するけどしょうがない。
どっちにしろ34km過ぎてから悪夢のような
舗装道路が延々と続くのだからそこまでは
体力温存だ。
(千歳は34kmくらいまではほとんど林道なのだ)

走り始めて少しすると暑くなってきた。
木が多いコースなのでもう少し日陰かと思っていたが、
まだ新緑の段階で空がかなり見えるので
太陽の光がけっこう射してくる。

下の道も雨が降っていないのか、
土ぼこりがひどい。
風で人のまきあげた砂が目に入る。

前回の教訓で水のとりすぎはやめようと決めていたものの、
5kmくらいですでに喉が乾き、給水。
ただアミノバイタル系飲料はやめてその先の水。

しばらく延々と林道が続く。
当たり前だけど2回目だと風景に新鮮味もなく、
沿道にはたまに自衛隊の応援がいるくらいだし、
コスプレランナーもいないので
いまひとつ気持ちが盛り上がらないなぁ。

10kmでのタイムは1時間6分くらい。
う〜ん、ちょっと遅めだけど、あとで盛り返すか。

しばらくペースが合いそうな人を見つけては後をついて
黙々と走る。
本当に黙々と、なんだよね。
考え事する感じでもなく、ひたすらリズムを刻む感じ。
ふと前を見ると、女の子のTシャツの背中に
描かれた人差し指をたてた少女マンガっぽい女の子が
きびしい顔で語りかけているようなイラスト。
セリフが「そこで歩くの?きみ」
これはけっこうおかしかった。
通りすがりのおじさんが「これはあなたが描いたの?」って声かけていた。

それにしても暑い。
ひなたにくると朦朧としてくる。
これは体力消耗するなぁ。
ひなたのところはなるべく早く走って
日陰に入ってゆっくりペースという感じ。
喉もすごく渇く。
待ちにまった給水ポイントでは先にスポンサーのアミノ飲料があって
水はその数十メートル先にいかないとない。

道も折り返しまでは登り坂だ。
最初は走っていたランナーも10km〜15kmあたりから
登り坂で歩き始める。

20kmでのタイムはおよそ2時間6分くらい。
前は5kmごとにめやすをつけてきっちり時計を見ていたけれど
今回はざっくりと10kmごとにだいたいがわかればいい。
30kmで3時間10分くらいならまずまずだ。

23kmあたりで折り返し地点。
ここからは下りになる。

カーブの砂利の下り坂が続く。
これまでの登り坂でかなりへたばったランナー達も
下り坂とみると元気を取り戻したように
スピードをあげる。

私もペースをあげたいとこだけど、
18kmくらいからどうも身体が重い。
そろそろスタミナ切れか。
次の給水ポイントでバナナとレモン、塩を補給。
うますぎる!
塩とレモンがこんなにおいしいなんて。
ちょっと元気になった気がする。
というか、もうあとは気の持ちようしかない。
一緒に参加している岩間さんが言ってた。
「フルマラソンをはじめたころ、足があまりに痛くて
びっくりしたけど、何度も出てると慣れてくるんですよね。
ああ、きたきた、この痛み。
もうこの痛みはどうしようもないからとにかくがまんして
やり過ごすしかないんです」

たしかに、その通り。
だるくても重くても前に進まないことには終わらないんだから。

30km地点。
タイムはおよそ3時間18分くらいか。
(うろ覚えだけど)
ずいぶんペースが落ちてるなぁ。
だけど、どうにも足が早く動かない。
給水ポイントで気分転換にトイレ。
そこで一緒になったおばさんと会話。
「気持ちいいわねえ!今日の天気は最高ね!」
「さ、ここからが本番よねえ。ラストまでがんばりましょ〜」
同じ苦しみを共有してる人同士の一瞬の交流。

ふ〜、それにしてもだるいな。
前は足は大丈夫なのに胃が痛くて走れなかった。
今回は胃は大丈夫なのに足が重い。
なんてうまくいかないんだ・・・・。

暑さでバテてるのか。
頭の中に映画『ジャンゴ』で黒人奴隷が炎天下に
労働をさせられている姿が浮かぶ。
それよりは何倍もましだ・・・・。

34km近く、川が流れている気持ちのいい場所。
3年前、胃が痛くて橋の欄干で座り込んでいた場所。
よみがえるなぁ。

ここからは40kmまでアスファルトの車道になる。
ゆるやかだけど、前が見通せる坂道。
この辺りからはかなりのランナーが歩いている。
歩くのはやめようと思って一応走ってるつもりだけど、
一歩があまりに遅くて歩幅がないのでちっとも前に進まない。

前を行くスポーツクラブ「ティップネス」のチームが
見えたのでその一群に着いて行くことにする。
さすがにインストラクターは早すぎず、乱れることなく、
同じピッチのいいリズムで走る。
なんとかこの軍団に遅れないように行くしかない。

しかし、最後の5kmはなんでこんなにしんどいんだろう。
沿道で応援だか、スタッフだかのおじさんが
「ほらあと少し!足が痛いのはみんな一緒!」と叫んでいる。
そう言われてもねえ。

最後の2kmは公園の中。
練習コースの松沢病院1周、(前回もまったく同じことを考えていた)
それで終わる!
もうラストスパートなんて無理。

ようやくゴールに到着した時は
よれよれぼろぼろ。

タイムは4時間45分51秒。
15分弱だけ縮まったけど、やっぱり4時間半は切れなかった・・・・。
3年前より年とってるしなぁ、まぁ、これが実力なんだろうな。

終わった安堵感50%、あきらめ40%、くやしさ10%のマラソン終了。

夜はもちろん打ち上げ。
2人が先に東京に帰ってしまったので4人でだったけど、3軒もはしご。
やっぱりこの楽しい打ち上げのためにマラソンをやってるのかな。
by musasabi-sapana | 2013-06-04 17:48
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