むささび通信

さよならとらちゃん

11月2日(日)、あっけなくとらちゃんは旅立っていった。
あまりにも突然で、なんの覚悟もしていなかった。

10月20日から30日まで札幌の出店のため、
元々とらちゃんを連れてきてくれたボランティアFさんに
預けて2週間。
その間、いつもながら下痢はしていたものの、
食欲もあり元気だったという。
ただ、猫のくせに猫ぎらい、そのため
1匹だけ別の部屋に隔離されていて人間の不在が寂しかったのと、
Fさんがとらちゃんのごはんの量がわからず、
けっこう食べてしまっていたため
いつもよりさらに下痢していたのかもしれない。

11月1日、午前中に戻ってきたとらちゃんは
元々やせていた身体がさらにガリガリになっていた。
そしてなんだか弱々しく鳴いている。
毛もぼそぼそになり、身体が全体に臭うために
シャワーで洗ってドライヤーで乾かした。
普段なら絶対嫌がるはずのドライヤー(今までしたことがなかった)
にもおとなしい。
その後は落ち着いたのか、私の外出後、
相方曰く、いつものソファの上や
つけてあげたホットカーペットの上で一緒に添い寝をしていたそう。
夜も普段よりは食欲が落ちていたけれど、
少し食べたので、まだ帰ってきたばかりなので
徐々にいつもの食い意地大王に戻るだろうと思っていた。

夜はこれまたいつもどおり私の枕元にべったり、
布団に入ったりして片時も離れない。
風邪の悪化で鼻がグズグズなので薬を点鼻したり、
ティッシュでぬぐってやったり、
あぁ、いつもの夜が戻ってきたなぁ。。。
と思って迎えた朝だった。

朝8時前に枕元が濡れているのに気付く。
布団にも粗相をしている。
横には下痢も。
とらちゃんはすでにトイレに行く気力がなくなっていた。
ソファにもよじ上れず、ずり落ちる。
急いでFさんに電話をし、いつも薬をもらったり入院していた
病院に連絡をしてもらい、10時30分頃に連れて行った。
このときにはすでに呼吸が少し苦しそうだ。
診察台に乗せ、体重を計ると1.75kg、体温は34.7度に落ちていた。
この瞬間、あぁ、だめかもな、と予感した。
急いで点滴をしたまま(でもどうやら血管が細すぎて入っていなかった)
酸素室へ。
酸素室の中で横たわって鼻水でふさがった鼻で一生懸命
呼吸をしているが開いた目はもうなんだか
朦朧としているようだった。
そっと話しかけ、鼻水をぬぐい、頭や身体を優しくさすり、数十分。
だんだん呼吸の間隔が長くなり、11時20分頃、
コホッコホッと少しだけ苦しそうな咳をしたあと
私と相方の見守る中で静かに息を引き取った。
わずか、数時間のことだった。
脱水が短時間で進んでしまったんだろう。

うちに来ておよそ2年9ヶ月。
最初は「1ヶ月くらいでだめだと思う」と言われ預かってここまで生きた。
あと少しで3年だったのにな。
預かり始めはすぐ看取る覚悟だったのに情が移りすぎてしまったよ。
この3年弱というもの、本当にとらちゃんは強烈な存在感だった。
常に食べ物を狙っていた。
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台所には一切食べ物を置けず、
ごはんを作りながら、できたものはドアの開けられない部屋に持って行き、
流しの生ゴミも即片付け、揚げ物をしても即片付け、
おかげで台所だけはいつもきれいにしてたっけ。

それでもいないときの荒らしっぷりははんぱなかった。
昨年は小麦粉をばらまき、
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今年は糠、
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その後は未開封のレトルトカレーを食い破り完食。
(もちろん翌日のトイレはすごかった)
宅配便の人が来た隙に脱走したこともあったし、
今年はゴミ箱にはさまってパニックして私の手を噛んだ。

ストーカーでもあった。
仕事はことごとく邪魔をし、
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寝るときは夏でも首元にべったり。
トイレにもついてくるし、常に同じ部屋にいる猫だった。
たぶんFさんの家でも寂しくで仕方なかったんだと思う。
なんとかして家に戻りたい、その一心で頑張って帰ってきて
翌日力尽きてしまった。
そのけなげさを思うと切なくて申し訳なくて仕方ない。
(おまけに相方もちょうど札幌から帰省している時に)

昨日無事火葬をすませた。
小さかったとらちゃんは通常よりずっと火葬時間が短かく、
薬漬けだったので骨はあちこちが青く、黒くなっていた。
Fさんに聞くと、前の飼い主の元でもずっと下痢だったとらちゃん、
たぶん10年くらいの生涯、ほとんどそうだった。
うちでも常に私がいるときにはトイレに入った時に
おしりをチェック、それでも床のあちこちにブツが落ちていて
足で踏んでしまうなんていうのは日常茶飯事。
万年風邪でいつもくしゃみで鼻水をとばし、
壁には今でもそこら中に鼻水の跡がついている。

それでもたくましく生きたとらちゃん、
超低空飛行でゆるゆる生きていたけれど
この3年が楽しく、すこやかな日々だったと
天国で思っていてくれたらうれしい。

亡くなった晩、お疲れさまの気持ちをこめて
とらちゃんの前にコロッケをお供えした。
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あの世でたくさん食べるんだよ!
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by musasabi-sapana | 2014-11-04 16:44 | Comments(2)
Commented by はな at 2014-11-05 17:59 x
シモマンさん
トラちゃんはその食い意地さえも可愛すぎる猫でしたね。
急な別れは悲しいけど、トラちゃんは幸せな猫生だったし、シモマンさんご夫婦に感謝してると思いますよ。合掌。
Commented by musasabi-sapana at 2014-11-06 22:11
はなさん
ありがとうございます。思いきり食べること、甘えることを生き甲斐にしていた猫でした。そしてこちらにもたくさんの笑いと涙を与えてくれました。不思議な生き物ですね!
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