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むささび通信

長崎ぶらぶら旅1(3月5日-3月6日)

ひさしぶりの九州の旅である。
そして初めての長崎。

先日ハウステンボスの仕事をしたのだが
今回はプレスの方々を招いていただく取材会なのだ。
取材会自体は7.8日の2日だけど
せっかくなので2日間早く長崎に向かうことにした。

初日は午後に長崎空港到着後に
船で早速ハウステンボスへ。
うわさには聞いていたが人工的に作ったとは
思えないほどよくできている。
もともと工業用埋め立て地だったところを
土壌再生し、40万本の植樹をしたそうだが
あちこちで鳥のさえずりが聞こえ、白鳥の姿も見える。
15年の年月で建物も程よく風化し、風格を感じさせる。
中でもすばらしいのはコテージ(ホテル)周辺と
運河に隣接する別荘の景色。
水辺が近くにあるせいか空と一体化したような開放感
がある。

夕暮れ時の風景もいい。
海辺に浮かぶ船に夕日があたる。
東京より長い時間をかけて日が沈むせいか
楽しめる時間も長い。
暮れなずむ空にシルエットが浮かびあがる
街中の建物も美しい。
しかし、ものすごく寒い。
長崎はもっとあったかいと思っていたけど。

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2日目
朝5時半起床。
6時45分の「ハウステンボス駅」始発に乗って佐世保までいき、
駅近くの港にある佐世保朝市(戦前からやっているらしい)
に行くのだ。
3時くらいから8時くらいまでの早朝だけの営業。
駐車場スペースを利用しているテント内には
何十店舗もの魚介類の生鮮品、農作物、衣料品まで売っている。
鯖や鯛、さよりなどの魚、蟹、たこ、なんでも新しい。
イワシの目があんなに透明だったとは!
そしてどれも値段の安いこと。
着いたのが7時くらいだったので
そろそろ店じまいをするところもちらほらあり、
魚をさばいているおばちゃんに「安くするよ〜」と言われ、
喉から手がでるほど買いたいが生ものはさすがにがまんがまん。
ポンカン、じゃこ、青のりなどの乾物、かんころ餅(さつまいもが混ざっている餅菓子)
などを購入。

朝ごはんは近くにあった、その名も「なぎさ食堂」で
魚のあら煮定食。
冷えた体にあたたかいみそ汁と濃いめの汁のあら煮がしみる。

お腹もいっぱいになったことだし、
佐世保の市内から比較的近い市営バスに乗り
九十九島(佐世保から平戸までの208の島々)
の見える展望所「展海峰」へ。
そして眺めと共に楽しみにしてきたのが九十九島かき。
ここのかきは小ぶりだけど味がいいらしい。

入り組んだ大小の島々が眼下にはるかかなたまで広がり見事な眺め。
春なのでやや空気がかすんでいるがそれでも紺碧の海に
点在する島々がはっきり見渡せる。

しかし、一番楽しみにしていた「かき焼き小屋」がやっていない。
シーズンが終わりかけで平日のせいだろうか。
11月から3月くらいまでのこの時期はあちこちで「かき」を堪能できると
聞いていたのでがっくり。
頭の中はかきでいっぱいである。
このまま帰るのはあまりに哀しい。
別の観光スポット「西海パールシーリゾート」へ。
ここなら「かき」がまだ食べられるらしい。

2時間ほど待ってようやく来たバスに乗る。
「西海パールシーリゾート」に行くには直行のバスがなくて
途中で降りて歩く。
歩いてすぐ着くと聞いたわりになかなか着かない。
しかし途中道を聞いた女性がものすごく親切で
なんと現地まで車で連れていってくれた。
ひゃあ、見も知らない人間に親切なこと。
感謝。
「ぜひ島々の周辺を回る遊覧船に乗ったらいい」とまですすめていただいた。
これが大正解。
先ほどの「展海峰」から見た風景を今度は海の上で見られるのだ。
複雑な地形の島の周りをゆっくと船は進む。
夏に泳いだら最高に気持ちよさそうなプライベートビーチのような
入り江が見える。

そしてようやくありつけた「かき焼き、かき汁、ごはん」セット。
殻付きの焼きたてかきからは汁があふれる。
たしかにこびりだけど味がぎゅっと濃縮されていてうまみがたっぷり。
ああ、ここまで待ったかいがあった・・・・。

夕方ふたたび佐世保の街をぶらつく。
一番にぎわっていると言われるアーケードを通ってみるが
これといって特徴があるわけではない。
人はそこそこ出ており、店も開いているのだが
活気があるともいえず、こころなしか寂しい感じがする。
ここが寄港する船の軍人が集まる時には
がらっと変わるというから不思議だ。

この佐世保には「とんねる横町」という防空壕跡を利用して
できた市場もある。
足を踏み入れると一瞬東南アジアに来たような錯覚を覚える。
肉(ホルモンの店も多い)、魚、野菜など生鮮食品の他、日用雑貨も売られている。
市場の横には新築の分譲マンションがならび、その対比が奇妙。
お店の人も年配の人が多いし、ここの市場がなくなるのも時間の問題かも
しれない。

夕食は寿司割烹へ。
生かき、寿司、めずらしいうつぼの唐揚げなど。
どれも安くておいしいが、サービスで出してくれた「カメノテ」
(甲殻類でフジツボ目ミョウガガイ科)が
案外珍味。
みそ汁に入っているのしか知らなかったが
茹でたものをぷりっと皮をむいて食べる。
見た目は亀の手そのものでかなり不気味だが
味は磯の香りたっぷりでさざえに似た感じ。

夜8時過ぎの電車で「ハウステンボス駅」まで。
長い1日。

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by musasabi-sapana | 2008-03-10 23:49 | 旅行・町歩き
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