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むささび通信

田母上応援団

日中戦争が起きたのは蒋介石のせいで日本は被害者、
日米戦争はルーズベルトの罠だったなどと、
アパマンの主催する懸賞論文で語り、
文民統制に反すると空幕長の座をおろされたあの田母上氏が
今や人気者(?)になっているらしい。
たしかに週刊誌の見出しでもしょっちゅう見るし、さまざまな講演会などにも
ひっぱりだこという。
こんなことならあの7000万円の退職金を返せといいたいとこだが、
(たしか老後があるのでいただきたい、とか言ってたはず)
それはさておき、なぜ今人気者なのか。
不景気や恐慌の時ほど、こういう輩が放つことばがなぜか人々
(一部であることを祈るけど)の心に響くらしい。
自信がない、先行きが不安、生きて行く指針が見つからない、自虐感から逃れたい、
せめて「かつての日本の歴史は輝かしかった」という幻想を
抱きたいものなんだろうか。

そして新聞によると、毎日新聞のコラム上で
田母上氏の処分を指示した防衛大学の五百旗頭真校長が現在、
田母上支持者から非難を浴びているという。

「『軍人が自らの信念や思い込みに基づいて独自に行動することは、
軍人が社会における実力の最終的所有者であるだけに、
きわめて危険である』と書いて文民統制の重要さを説き、戦前の苦い教訓を
挙げて自衛官に自重を求めた」新聞より

防衛大とは思えないほど(?)ごくまっとうな意見だと思う。
しかし勢いづいた田母上氏までも五百旗頭氏を雑誌の対談で批判、
「反日」「媚中」」「左翼」など誹謗中傷されて
しまいに関西防大OB会で開催予定だった
五百旗頭氏の講演会も中止になったらしい。
いやな感じだ。

そして、さらに頭にくる記事が。
あんなやめ方をした安倍元首相が月刊誌に
「田母上論文に対するマスコミの反応は常軌を逸する」とし、
できることなら日本の侵略を謝罪した村山談話を覆し、
「安倍談話」を出したかったと語ったんだそう。
よくもまあぬけぬけとそんなことを・・・・と失笑するしかないが、
今更どんなことを言っても負け惜しみにしか聞こえないし、
現在の首相は幸いに(?)それどこではない状況。

あちこちでひそんでいる田母上氏派がどこかで爆発、
火の粉が散って大火事にならないよう
祈るしかない。
by musasabi-sapana | 2009-03-16 23:09 | その他もろもろ
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