むささび通信

映画/夫婦善哉(豊田四郎)

森繁久彌と淡島千景の名コンビの大ヒット作。
妻子を捨てて一緒になったのに女にも金にもだらしないどうしようもない男、柳吉。
それなのに将来を夢みてせっせと働き、柳吉の世話をやく蝶子。
この大阪の船場のぼんぼん柳吉(森繁)と芸者蝶子(淡島)の夫婦がすばらしい。
ダメ男にしっかり者の妻という構図はよくあるけれど、
ここまで亭主も妻も魅力的に描けるとは。
嘘はつくし見栄っぱりで夢みがち、でも甘え上手でどこかにくめない亭主、
(決して暴力はふるわないところがえらい)
働きものでいつもきれいでかわいくて、時には怒ってぶったりするけれど、
最終的には夫をたてて、いざというときは貯めたお金を夫に渡してしまう潔い妻、
このでこぼこコンビ夫婦のよさは外国人にはわかんないだろうなあ。

なんたってセリフが大阪弁なのがいい。(そしてじつにきれいな大阪弁)
けんかひとつにしても標準語だったらどこかよそよそしい
ぎすぎすした雰囲気になってしまうはず。
最後の名セリフ、「おばはん、頼りにしてまっせ」
軽いテンポでトントンと。
「はいよ」のひとつも言いたくなる。
これが「お前、頼りにしてるよ」じゃあねぇ。
なんだか重い。

山茶花究演ずる嫌みな婿養子の番頭役、女将役の浪花千枝子もいい味を出している。

森繁久彌特集はこちら

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by musasabi-sapana | 2010-02-14 16:04 | 映画・本・美術
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