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むささび通信

ヨロンマラソン1

ヨロン島は遠かった。
鹿児島県とはいえ、沖縄の北東部に位置し、直行便はない。
今回は那覇で一泊、翌日朝7時のフェリーで5時間の船旅だ。
このフェリーに乗船する人達のほぼ100%がマラソンの参加者。
まだ暗いうちに那覇港でチームトロメンバーと落合う。
ヨロンマラソン1_e0134219_18372812.jpg

船の中はもちろん雑魚寝状態で、甲板ですでに酒盛りを
している人々もいるけれど、
だいたいは出航と同時にドリフの布団のような幅の狭い
マットに横たわり、ごつごつした毛布にくるまり、
一刻も早く来るべきイベントに備えて
一眠りしておこうという魂胆の持ち主が多いようだ。
船自体が大きいのでそれほどではないが、
起きていると揺れを感じやすいのでこちらも早々と横になる。

11時過ぎにヨロン島に到着。
島中の宿の人、子ども達のエイサーの踊りが出迎えてくれる。
そしてミスハイビスカスの女性が一人一人に渡してくれた小さな袋、
それは島の小学生からの激励の言葉と貝殻や珊瑚など。
じーんとする。
こんなのをもらったからにはぜひ頑張らんとな。
ヨロンマラソン1_e0134219_18493132.jpg


民宿に着くと、もうすでにお客さんもぞくぞく到着している。
どうやら常連の人ばかりのようだ。
この時期はどこの宿泊施設も満杯になるらしく、
チームトロメンバー岡田さんの尽力のおかげでとることができた。
部屋は合宿所状態の雑魚寝部屋。
いやおうなしに気分の盛り上がりそうな雰囲気なのだが・・・・。

荷物をおろし、一息ついたあたりからどうも調子がおかしい。
というか、フェリーを降りるあたりから腰のあたりが落ち着かなかったのだが
ここにきてますます変な感じだ。
チームトロメンバーちょんみょんに葛根湯をもらい、
みんなで散歩と翌日の大会のゼッケンなどをもらいに行きがてら
商店街の薬局でドリンク剤を買う。
その場でまず1本。

宿に戻るとご主人が明日のコースの下見に連れて行ってくれるという。
行くべきか、ここで余計に動かず、体力を温存するべきか、
しばらく迷って後者を選び、ふとんにもぐる。
身体がぞくぞくする。
しばらくして帰ってきたメンバーにいかにコースが過酷かを聞き、呆然。
ある程度覚悟はしていたものの、想像以上に起伏にとんでいるらしい。
ドリンク剤だけでなく、やっぱり解熱剤を飲まねばと再び薬局に
かけこみ、叫んだ。
「一番効き目のある解熱剤をください!
明日マラソンに出るんです!」

もうあとは寝るしかない。
中庭では宿の奥さんたちが薪をたいて大鍋でぐつぐつともずくぞうすいを炊き、
鳥のももを焼いてくれている。
「明日みんなに頑張ってもらいたいからね〜」
あったかいことばがしみるのだが、いかんせん食欲もない。
晩ご飯もやっとの思いで半分ほど食べ、寒気がとれないので
お風呂に入り(その方が楽になる)、布団へ。
あ、その前にもしかして治るかもしれないと期待をこめて
Tシャツにゼッケン、シューズにチップはつけた。
メンバーみんなの話題はもちろん明日のマラソンのこと。
それぞれが期待と不安が混ざる前夜。
私の願いはひとつ、「どうか熱が下がりますように」。
by musasabi-sapana | 2011-03-10 19:20 | マラソン
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