台湾ぶらぶら旅4
4日目。
ようやく晴れた。 前日までのふるえるほどの寒さ (まさか持って来たダウンを着るとは思わなかった) はうそのようになくなり10度以上の気温上昇。 太陽もまぶしいくらいにさしてくる。 これぞ台湾! 緑も鮮やかに見える。 おしゃれエリア「永康街」をぶらぶら。 ここは有名な小龍包の店がある通りでもあり、 どこにいたんだ!?というくらい日本人の姿がわんさか。 若者の長蛇の列が並ぶ人気らしいカフェ、雑貨屋、洋服屋が並ぶ。 それでも庶民的な食堂やいわゆる雑貨屋(生活道具)が 混在しているのが台湾らしい。 暑くなってきたのでマンゴーかき氷。 今はマンゴーの季節ではないらしいので ぜひ旬の時期に食べてみたい! 近くには日本統治時代に建てられた日本家屋が残る通りもあった。 「錦安日式宿舎群落」として保護区域になっている。 周りはマンションばかりなのに、 ここだけは緑が多く時がとまったような静かなところ。 かつてはこういう日本家屋がたくさんあったそうだけど どんどん無くなっているらしい。 そしてここからはこの日のハイライト(!?)。 同行の友人の知り合いの台湾人Kさん (友人がKさんの日本で所有しているマンションのリフォームを手がけた) の別荘へのご招待である。 午後3時、ホテルに颯爽とベンツで現れたKさん夫妻。 Kさんは工場を3〜4つ持っている会社の社長さん、 奥さんもバリバリのキャリアウーマン。 2人も年中仕事で海外に行ってるらしい。 にこやかに挨拶をかわし、車に。 Kさんは日本語が話せるし、(奥さんは英語) 気をきかせて数年前に流行ったとかいう日本の音楽を かけてくれたりする(全然聞いたこともなかったけど)。 車は台北の街を離れ、山の方へ向かう。 東京と違って30分も走れば、緑の豊かな山の中だ。 くねくねと曲がる道を車はのぼっていく。 どうも高級別荘の分譲があちこちにあるらしく、 山の中腹に欧米スタイルの建物群が並んでいたりする。 数分後、立派なゲートのある別荘エリアへ。 ゲートでは最敬礼をする門番が! なんだかとても場違いなところにきてしまったような・・・・。 車を降りると台北の街の喧噪がまったく聞こえない。 立派な別荘が並ぶ。(ほとんど持ち主は会社の社長さんだそう) 中がまたすごかった・・・。 ひろ〜いリビング。 天井からはエマニュエル婦人のような椅子。 食卓。 このあと食事をするわけではないのに テーブルセッティング。 大人5人くらい寝られそうなベッド。 バーカウンター。 仕事部屋。 そして奥さんの衣装部屋。 洋服、バッグ、靴がぎっしり。 これを全部着ることはあるのだろうか!? こんなに広いのに、ご夫婦2人用。 おまけに平日は奥さんのみで週末だけご主人が来るんだそう。 なんとこの他3つだか4つ家があるんだとか。 はぁ〜、ため息が出る。 一般庶民にはまったく想像もつかない暮らしだ。 もし自分がここに住んだら・・・・と想像する。 落ち着かなくて部屋ひとつの隅っこで暮らしてしまいそうだ。 Kさん夫妻、実に細やかで気をつかってくれるし、 感じのよい方々だ。 Kさんは日本語が話せるからまだしも、 いかんせんこちらの英語がつたないので 申し訳ない。 夜は台北のウエスティンホテルの高級中華で会食。 円卓を囲むのはKさんの別荘のインテリアを設計したTさん、その奥さん&キッズ2人、 Kさん夫妻、その娘さん、私、友人。 ふかひれ(ツバメか?)スープやら、伊勢エビ、肉、あわびとなまこのあんかけ、 蒸し物、デザートのフルコース。 しかし、味はほとんど覚えていない・・・・。 彼らのパワーに圧倒されてしまったから。 とにかく台湾人のよく食べることにも驚いていたけど、 そこにトークが加わる。 インテリアデザイナーTさんの最近のインドでの仕事の話 (いかにインドの街が汚くて食事がカレーばかりで辟易したかとか)、 中国人の悪口などなど弾丸のようにしゃべりまくる。 さらにKさん夫妻のイタリア人なみの身振り手振り。 中国語になるとさっぱりちんぷんかんぷんで 鳩が豆でっぽうをくらったように呆然と見ている私たちに、 時折Tさんの奥さん(この人は一昔前の日本人の奥さんのようにつつましやか) が気を使ってくれて英語に訳してくれる。 そしてそんなにしゃべっていても箸はちゃんと動いている! 出てきたものはきちんと食べているのだ。 神業としかいいようがない。 自分がどうしてこの場にいるのか、 目の前に繰り広げられる光景を映画を観ているような 不思議な感覚になってしまった。 それにしてもこのタフさ、パワーは日本人はないなぁ。 精気を吸い取られたようになってホテルに帰った私たち。 5日目。 最終日も晴れ。 街をぶらぶら、スーパーで買い物等。 ベイプーに連れていってくれたTくんたちと素食の鍋。 お店は尼さん、普通の勤め人の人などで一杯になる。 鍋は辛いスープ、塩味スープの2種。 冷蔵ケースには食材がぎっしり入っていて好きなものをとって 鍋に入れる。 初日の素食もそうだけど、どうして野菜だけで この旨味が出るのかやっぱり謎。 油がポイントなのかもしれない。 6時過ぎの飛行機で帰途へ。 短いような、でも中身の実に濃い旅行でありました。 (接待旅行か?というくらいTくん、Kさんたちにお世話にもなり) 台湾の人の親切なことも驚くほど。 屋台で、メニューがわからないとたいてい 日本語の話せる人が寄ってきて教えてくれるし、 地下鉄の道案内のおじさんもやさしい。 それとさらに感心したのが、 街角で車いすの人が宝くじを売っていたり、 地下鉄の構内の改札横に身障者の人達が売る リサイクルショップがあったりすること。 広告ポスターに大々的にそういった身障者の人を載せた写真を 使っていたり。 もちろん福祉が大事なのは言うまでもないけれど、 社会の中で一般の人と普通に触れる機会を作っているのが すばらしい。 台湾のオープンな気質を感じた。 そしてなんたってこのたくましさ。 洋服と野菜を一緒に売り、 肉と下着を一緒に売る! 友達は将来、台湾に住むよ!と言う。 うーん、私も住んでみたい。
by musasabi-sapana
| 2012-02-27 20:49
| 旅行・町歩き
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