むささび通信

シングル・シンプルライフ

世田谷文学館に永井荷風のシングル・シンプルライフ展を
見に行く。
麻布に住んでいた洋館の間取り図、
40年ほど書き続けた日記「断腸亭日乗」の自筆原稿や
森鴎外の娘あての書簡、
行きつけのレストランのメニュー、
外出する際のコートや下駄、
買い物に使っていたかごなども展示してあり
永井荷風という人をいろんな側面からとらえようとした
面白い展覧会。
そして昔の本の装丁の美しいこと。

「濹東綺譚」くらいしか読んだことがなく、
女好きのやや風変わりな孤高の人というイメージだったが
これを見るとかなり几帳面で独自の美学をもっていたのがうかがえる。

また、タイトルからもわかるように
彼の生き方が今後独居老人が増えていくであろう日本で
こうすればシンプルに老後を迎えていけるかという
指針になるのではという試みでもある。

その荷風流シングル・シンプルライフ10か条も
かかげてあり、
例えば日記(ブログ)は毎日更新(断腸亭日乗)
スィーツはひとりじめ(荷風は無類の甘いもの好きだったらしい)
若い異性とつき合うなど。
また、金銭管理をシビアにするというのもそのひとつ(株もやっていた)

展覧会の最後に「究極のシンプルライフ」として
荷風の日常写真とともに畳に火鉢、野菜、コーヒー、お茶など
生きていくための最小限の品々が飾られている。
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まあシンプルには違いないけど、
よく考えて見ればこの時代の日本人は
たぶんみんなシンプルライフだったのでは?
(シングルの人は少なかっただろうけど)
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by musasabi-sapana | 2008-04-04 23:46 | 映画・本・美術
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