むささび通信

ゴッド・イン・ニューヨーク

一昨日DVDで観た映画「ゴッド・イン・ニューヨーク」はなかなか
見応えのある作品だった。
それぞれ売春容疑、傷害罪、麻薬不法所持など
のしょうもない罪状でひとつの留置場に収監された
アイリッシュ、コリアン、イタリア系、
ムスリム、ラティーノ、ブラック、ジューイッシュ、イギリス人の8人の
男達+謎の「神」を名乗る男の話。
シーンはほとんどがこの留置場の中での会話劇に絞られる。
一触即発の雰囲気の中、武力の暴力ではなく言葉での応酬というか
ほとんど壮絶な戦い。
長い歴史を持つアラブ人とユダヤ人、イギリス人と
アイリッシュの確執、黒人白人の差別問題などネタは尽きることがない。
イギリス人が語り始めると、お、次は絶対アイリッシュが反撃にでるぞ〜、
と次の言葉が待ち遠しくなる感じ。
話はピラミッドを建てたのはアラブ人か、ユダヤ人か、人類の起源は
なに人だったか・・・・まで及ぶ。
ここに「神」が中立的立場で「哲学」を
語ったりするのだが、綿々と続くプライドと恨みつらみを
持ち続けてきたそれぞれの民族のからまった糸を
ほぐすのは容易ではない。

この作品は日本未公開だそうだが、たしかにこの複雑な民族構成と
歴史問題の深いテーマが一般受けするかというと、
ほとんど単一民族(厳密にはもちろんちがうけど)
の日本ではむずかしいかもしれない。
英語がわからない私でも推測できるほど、使われている言葉も
相当に汚い言葉の羅列のようだし。
(1会話にかならずフ○ックユーがでてくる)
それでも深刻なテーマでありながら
ユーモアとジョークに満ちた会話は字幕だけでも充分に楽しめるし、
英語がいかにリズムに満ちた討論に向く言語
(ほとんどラップに聞こえる)かというのも納得。
そして何より、絶対交わることのない深い溝だらけの人種問題を抱える
アメリカが、ため息がでるほど大変な国
かっていうのがよーくわかる。
ヒラリーさん、オバマさん、いやはやご苦労さまです。
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by musasabi-sapana | 2008-05-18 12:21 | 映画・本・美術
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