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むささび通信

川辺川ダム

熊本県知事が川辺川ダムの計画に反対を表明したという。
建設は事実上、白紙状態。
この知事は自民県連の推薦によりでてきた人だし、
「ダムの計画は就任後決める」と、態度を保留にしてきたようだが
まさかほんとに反対をされるとは国交省も
あわてているようだ。

ダム問題は全国で昔から問題にされてきたけれど、
(治水効どころか弊害の方が多い)
川辺川ダムも国土交通省(旧建設省)が、42年も前に計画していたもの。
相変わらずごり押しで進めようとするのにも呆れるが
すでに総工費3000億のうち2000億も周辺整備などに
使われているのにも驚いた。
2000億!!気が遠くなりますな。

昨日もテレビで麻生が
「毎年国の税収が50兆円、支出が80兆円、この差の
30兆円を借金でまかなってるわけですな・・・」
としれっと言ってたけど、こういうだらだら使いをず〜っと
やってきたわけだ。

と、怒りぷんぷんなのだが、ダムに関するいい映画を一つ。
これは去年友人に教えてもらって観たドキュメンタリー
「水になった村」(大西暢夫監督)。
岐阜県の徳山ダムに沈んだ村の人を15年間追って撮影したもの。
ほとんどがおじいさん、おばあさんなのだが、
山菜、川魚など豊かな自然の恵みを受けて、
生活は大変だけど、つつましく楽しそうに暮らす
様子を淡々と描く。
ダムで村が沈むこともカメラの前では怒ることもせず、
(家が取り壊される日に戻ってくる人もいるけど)
すべてを受け入れているように見えた。

でもこの何でも受け入れるっていうのが、日本人のいいところでもあり、
悪いとこでもあるんだと思う。
やっぱり、時には怒らなきゃいけないんじゃないか、ビシっとさ。
by musasabi-sapana | 2008-09-11 18:43 | その他もろもろ
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